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道灌山は、上野から飛鳥山へと続く台地上に位置します。安政三年(一八五六)の「根岸谷中日暮里豊島辺図」では、現在の西日暮里四丁目付近にその名が記されています。この公園を含む台地上にひろがる寺町あたりは、ひぐらしの里と呼ばれていました。
かつてこの地には、太田道灌の砦に荷を運んでいた舟人が目印にしたという舟繋松があり、荒川 (今の隅田川)の雄大な流れ、筑波・日光山の山影を望むことができる景勝地として、多くの人びとが訪れました。明治七年、この一帯が旧加賀藩前田家に売却され同家の墓地となり、四十八年、その跡地にこの西日暮里公園が開設されました。