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植村邸は昭和初期に建てられた、全体を銅板で覆われた看板建築の特徴をよく表した建物です。全体的には洋風ですが、2階に和風の高欄が取り付けられて和洋折衷のデザインになっています。外観は装飾的に作られ、特に二階の窓の上にあるアーチ部分の装飾はとても手が込んでいます。装飾の中央にはローマ字のUとSを重ねた模様が見られますが、これはこの建物を建てた植村三郎氏のイニシャルから取ったものと考えられています。
他の下町が何のお店かはっきりわかるのに対し、これは何のお店かよくわからなかったのですが、時計や貴金属を扱っていたお店だったとか。そういう商売は現在のようにショーケースを並べて販売していたのではなく、扱っている商品を得意先に持って行って、顧客が気に入ったものをその場で販売している、というスタイルだったそうで、このつくりにも納得。