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立派な神社の中にひっそりありました。大木が数本ある奥に、八角形の柵がめぐらされた遺構がありました。深いすり鉢状の穴です。その底に井戸のあとがありました。
八角形の石柵で囲まれた井戸の跡。武蔵野の台地上では水が手に入りにくく、遥か深くにある地下水に届かせる為、まず地面を擂り鉢状に掘り、ある程度低い位置から縦掘りする。武蔵野にはたくさんあったようだが、近代の水道設備の発達により必要性を失った。他地区にはこれより大規模なものもあったそう。史跡として重要度は高いと考える。
見どころの多い立派な神社だ。随意門をくぐると本殿は古墳のような丘の上に立っている。丘の周りはお堀のように少し低くなっている。堀兼の井は石垣で囲まれていて中心に入ることはできない。だいぶ草で埋もれてしまっている。水脈が地下何mのところにあるのか等の説明があると嬉しい。境内にはケヤキの大木ある。道路側のケヤキは仲が空洞になっている。人一人くらいなら雨宿りできるかも、などと考えながら見学した。