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木の緑、雪の白に囲まれた中で、突然灰色の世界が広がる異様な光景ですが、そこがここの魅力だと思います。地獄谷と名付けられるのも納得できます。硫黄の匂いがきつく危険でもあります。硫黄のせりあがりが最も神秘です。
火山ガスが常に噴出していて、草木が茂らない荒涼とした景観の谷です。火山ガスが活発に噴出する箇所には硫黄が「噴泉塔」を形成しています。谷の中央に遊歩道(地獄谷遊歩道:みくりが温泉~雷鳥沢)がありますが、2012年から現在(2020年2月)に至るまで通行止めになっていて、地獄谷は立ち入り禁止です。火山ガスの変化と噴気活動の拡大活発化により、火山ガス中毒の事故発生リスクが高まっているためです。「エンマ台」と呼ばれる展望広場からは、引き続き地獄谷を眺望できます。
風向きによって、硫黄の香りが強烈になります。そのようなときにはタオルなどで鼻と口を塞ぎましょう。みくりが池を天国とするならば、ここ室堂には天国と地獄がそろっていることになります。
荒涼とした谷間から硫黄臭を帯びた噴気が立ち上る「地獄谷」は、立山信仰における地獄を具現化したような場所だ。能「善知鳥」の前場で、諸国一見の僧が外ヶ浜の猟師の亡霊と出会ったのはきっと此処だったに違いない。有毒な亜硫酸ガスの濃度上昇のため、2012年から立入禁止となっており、みくりが池温泉の北側にあるエンマ台展望台から眺めるほかない。