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参拝後、御朱印を戴こうとして社務所と思われるほうに歩いて行ったら、ちょうど宮司さんと思われる方が出てこられたのだが、視線が会ったところでいきなり「何?」と詰問調。
小松駅から少し離れた旧商店街らしき通りにあります。地味ですが非常に雰囲気があります。平家の老将斎藤実盛が着用したという兜が社宝。木曽義仲が供養としてこの神社に奉献したそうです。松尾芭蕉もおくのほそみちでこの地を訪れており、この兜を詠んでいます。「むざんやなかぶとの下のきりぎりす」。こんなにドラマチックなエピソードがあるので、町興しに利用したらよいと思います。
残念ながら実盛の甲は見られなかったので、再度チャレンジしてみます。肝心の本殿の主祭神の案内が分からなかったので、参拝するときに少し悩みましたが、帰って調べて、仁徳天皇他、歴代天皇、スサノオウノミコト等々でした。
元禄2年(1689)7月、〔奥の細道〕旅の途中、小松に滞在した芭蕉は25日に〔多太神社〕を訪問、斎藤実盛の兜などを見ている。また7月27日、山中温泉に向かう前に再度立ち寄り、句を奉納した。神社参道には〔奥の細道〕由来の碑・像が並んでいる。
平家物語の印象的な登場人物のひとり斎藤実盛公に関連した神社。実盛公の鉄兜を蔵する神社として有名。また、後世には松尾芭蕉翁が訪れて実盛公を偲んで句を読んだので芭蕉翁ゆかりの神社としても有名。決して大きな神社ではないが現地には実盛公や芭蕉翁の像や碑文があり大変興味深い。しばし時間を忘れて歴史の感慨に浸ってみるのも良いかと。