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たまたま見つけて寄らせてもらいました。とても広くて綺麗に整備されてるのに、人がいなくて贅沢なひとときを過ごしました。桜の枝を下に向けてくれているので、見上げなくても沢山の桜並木をバックに写真が撮れました。陣屋跡建物はスイッチを押すと説明アナウンスが流れるので、ススの香りを嗅ぎながら歴史を知る事が出来ます。
2021年5月25日午後3時頃に伺いました。保存の状態が良く、たまたま管理されている方からお話しを聞いたところ、文化財の指定になるまでは、地域の寄り合い所として使っていたので、使っていると傷まずに残って来た、とのこと。今は文化財の為に使えず、傷まないように戸の開け閉めをして、空気の入れ替えを毎日行い、雨の降りそうな時は閉めているそうです。茅葺き屋根も綺麗に保たれていましたので、歴史的価値も高いのではないでしょうか。保存に尽力されている方々に感謝です。
この陣屋は1699年、小田原藩主大久保忠朝の三男に当たる旗本宇津教信によって築かれたそうです。もっとも教信自身は江戸勤めで陣屋には役人が置かれた様です。幕末まで用いられた陣屋ではありますが、1823年頃から疲弊した農村を立て直す為に派遣された二宮尊徳ゆかりの史跡として整備されています。尊徳が居住したとされる主屋や足洗池といった尊徳に関する場所だけでは無く、土塁や枡形といった遺構も残っていて、全体的に手入れがされている為見やすくなっています。