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廃仏毀釈吹き荒れる明治初期のお雇い外国人で、本来は洋画拡張論者だったが、日本美術に「古代ギリシア・ローマ」の面影を「発見」して日本画復興論者に転向したものの、実はそれは「本来の古典主義者たる彼自身に帰ることであった」(高階秀爾『日本近代美術史論』)と評されるフェノロサの墓がある。生前に三井寺で受戒し、その末寺であるこのお寺を愛していたのがここに埋葬された理由とか。今は荒れて樹木が視界を遮ぎかねないほど繁った庭園から望める琵琶湖やその対岸の山々の美しさ、空の青さは、却って清涼感
園城寺(三井寺)の塔頭で、三井寺からは徒歩15分程度。日本美術を世界に広める契機を造った(その評価は様々)フェノロサと、ボストン美術館の浮世絵コレクションでお馴染み?のビゲローの墓所があり、少ない来訪者の大体はそれの訪問が目的かと思われる。
荒寺とのもっぱらの評判だが、大津市街を見下ろす時の止まったかのような境内と庭園は心が落ち着く。街の開発が、特に湖畔の高層マンション群がなければどれだけ美しい琵琶湖や三上山、鈴鹿の連山の借景だったろうか、考えてももう遅い。
フェノロサの墓があるお寺。お庭が素晴らしいですが、管理している人がいないのか、若干荒れ放題で心配。フェノロサやビゲロウが残したとされる遺品を見たいので、どなたかお寺を管理してくださいませんかね。大津市??