全国17万以上の観光・観光地クチコミ検索サイト
珍しい漁船が通るトンネルがあります。かつて廃校になった早川中学校には、このトンネル漁港の開通を記念する大判の絵が壁一面に描かれていたように記憶しています。いまは新漁船路が岬脇に拓かれて、トンネルを漁船が通ることはなくなりましたが、近くまで行き、トンネルに反響する日本海の音を聴くと、遥か昔の賑わいに想いを馳せることが出来ます。
長さ45m、幅9mの半円断面コンクリートブロック造隧道。石崎川の河口部に岩山を穿いて1934(昭和9)年に建設された漁港施設。当時の小型漁船の風波転覆を防ぐために堤防によって川・海と隔てられた港と外界との通行を確保するという特異な機能をもつ。当時、夜間に入港する船舶へトンネルの位置を知らせるために、外側の鉄塔には風が吹くと鐘が鳴る1.4mの風車が取り付けられ、トンネルと共に特徴の一つであった。1967(昭和42)年頃より漁船の大型化が進み、トンネル北側に水路が設けられたため、1983(昭和58)年に閉鎖された