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亀ヶ岡遮光土偶によく似た眼鏡の土偶や縄文土器などが展示され興味深い展示でした。安比塗や浄法寺塗の漆はこの辺で平安時代から特産だったようです。漆を発酵させるための桶や黒漆のお越し入れの籠もあり伝承されてきた漆文化の一端に触れることができました。稲作はこの地の産業の根幹をなし自然と神に豊作を祈願する木彫りの人形も一連の農作業の写真の間に置かれ飢餓や不作の時も祈りを捧げてきた人々を思わずにいられませんでした。南北海道北東北縄文遺跡世界文化遺産登録おめでとうございます。
2020年11月29日に見学しました。建物は、元の安代町役場だと記憶しています。重要な展示としては、縄文遺跡の発掘資料です。縄文土器の形の特徴として円筒形式と大木形式が、だいたい北緯40度を境にして分布している傾向にあることを展示を見て、初めて気が付きました。伝統工芸品として、漆芸に関する展示も一見の価値があります。全国的には、浄法寺塗と呼ばれていますが、漆カキをして漆そのものを集める仕事は、浄法寺町が主流で、漆塗りの仕事は、安代町が主流であったことを知りました。器の木地を生産していたのは、岩手山麓の大更地区だったことも確認できました。地区毎に分業されていたことが分かる展示でした。