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皆さんは夕方の定刻になると、どことなく「夕焼け小焼け」のメロディーが聞こえてくる経験がありませんか。地域によっては、そのメロディーが異なるようですが。これは、ある時刻を知らせるものでしょうか。もう子供たちはお家に帰りなさいのサインなのでしょうか。実は、防災行政無線といって、緊急時に使用できるために、試験放送を毎日しているのだそうです。こうして、毎日定刻に一定の音を聞いていますと、まるでパブロフの条件反射のように、生活サイクルに一つの区切りや意識が生じてきますね。
江戸時代に、庶民に時刻を伝えた時の鐘。明治に入ってから時計の普及とともに時の鐘は廃止。日本橋の石町(こくちょう)にあったものを昭和初期にこの場所十思公園に移したそうです。現在、鐘は大晦日だけ打たれます。
ここは伝馬町であり、石町は神田の方にある。地図を見る。ここからおよそ800メートルは向こう側だ。どうやら区だか地元有志だかが向こうから、この十思小学校跡地に持ってきたのだろう。
公園の中にある鐘。初めて見た人は「なんで公園に鐘?」とびっくりします。とても貴重な鐘ですが、残念なことに少々見づらいです。もう少し見学する人の事を考えて鐘楼を作って欲しかったですね。因みに「石町」は「こくちょう」と読みます。
江戸時代最初の時の鐘で、二代将軍秀忠の時は江戸城内の西の丸でついていたが鐘楼堂が御座の間の近くで差障りがある為、太鼓にかえて鐘は日本橋石町に鐘楼堂を造って納めたのが起源で、明暦三年、寛文六年、延宝七年と三度も火災にあい破損したので、その後身として宝永八年に鋳造されたのがこの宝永時鐘である。音色は黄渉調長久の音という。享保十年旧本石町三丁目北側の新道の間口十二間奥行十九間三尺の土地に鐘楼堂を建て、時銭として一軒につき一ヶ月永楽鉄一文ずつ当態で四文ずつを商業地區の大町小町横町計四