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日本各地の城下町に、武家屋敷跡が存在しますが、ここ島原の武家屋敷跡は、建物、道、石垣とも非常によく保存、整備され、往時が偲ばれます。景観を阻害する電線類もなく、美しく絵になる日本一の武家屋敷跡でしょう。
江戸時代の武家屋敷は個人の所有ではなく、藩主からの支給でした。今で言えば、公務員官舎のようなものだったわけです。だから、大切に使う必要がありました。ここの「武家屋敷」は家老や馬廻頭や奉行などの上士(上級武士)ではなく、下士(下級武士)の住まいで、90坪程の小さな家でした。「禄高」も17石、今で言えば年収200〜250万円くらいの武士たちだったようです。「禄高」とは武士の基本給で、これに「扶持米」と言う下級武士への手当や役職手当が付きます。でも、家計は楽ではなかったと思います。ただ、やはり武士の家だけあって、小さいですが日本庭園付きで、なかなかりっぱなものです。