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世界遺産に登録されたことで、富岡製糸場が注目されていますが、製糸場があれだけの規模で残ったということは、奇跡に近い・・・あるいはそれにかかわった人々や企業の志の賜物であったろうと思います。
近代化の足跡を今に伝える場所で社会見学にはよい場所ですが、個人としては退屈でした。入館時間は10時から17時で入館無料、火曜日が休館日。2007年11月に近代化産業遺産に認定されたそうです。イオン熊谷店のすぐ側です。
片倉と製糸工場の歴史の意欲的な展示。とても感じ入ったが、残念なことを2つあげると、①片倉や製糸業創成期の野麦峠にまつわる展示がないこと、②いくら工場の跡地を利用したとは言え、資料館の出口正面にイオンの「壁」が威嚇的に立ちはだかっていること。もう少し景観とか美的センスを考慮できなかったのだろうか?
熊谷赴任時代に何度か訪ねました。片倉の旧熊谷工場の一部だそうで、常設で、養蚕の歴史を展示していて、入り口付近には数種類の桑が植わっています。こんなに多くの桑を一度に見られる場所を知りません。あるとき、失礼を承知で、『桑について何か資料はありませんか』とお願いしてみたところ、年配の女性が、資料はないので、と、わざわざ表に出て、説明してくださいました。
かつての絹糸工場の建物を活用した博物館である。運営する片倉工業は長野県発祥で、最盛期には我が国の代表的な近代化遺産、富岡製糸場を取得し、富岡市に寄附する近年まで所有していた。時代の変化に伴い、製糸業はここ熊谷工場を最後に歴史的役目を終え、会社は広大な土地を活用した商業施設の運営や医薬品製造に構造転換した。さいたま新都心にある大規模商業施設コクーンシティ(「コクーン」は祖業を彷彿とさせる「繭」の意である)は片倉工業の運営である。