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東京都は指定を受けている国宝の件数は全国でダントツの一位(281件)なのですが(意外にも古都、京都や奈良ではない)ほとんどは東京国立博物館などの博物館やコレクターが外部から持ち込んだもので、東京地元由来の国宝というのは非常に少ないのです。
この寺院は、臨済宗建長寺派の末寺に位置され、山号は「金剛山」です。開基は、不詳ですが、鎌倉時代の北条時頼、時宗親子の頃と推察されています。本堂の建立は、弘安元(1278)年のようです。山口・村山の地域は、鎌倉期の武将山口氏の領地であったためか臨済宗の寺院が多く見られます。当寺院も鎌倉期に建立されたようですので、山口氏の影響がいくらかあったのかも知れません。寺領は、なかなかの広さだと思います。
正福寺の創建年代は不詳ですが、心月禅師(文永年中1264-1274示寂)を請じて、北条時頼(或いは北条時宗)が開基となり創建したと伝えられます。仏殿(地蔵堂)は、北条時宗が罹病した際に夢中で地蔵菩薩より貰った丸薬により快癒したことから、時宗の寄進により建立したといわれ、国宝に指定されているほか、仏殿(地蔵堂)本尊、千体地蔵尊など数多くの文化財を所蔵しています。