全国17万以上の観光・観光地クチコミ検索サイト
2022年1月5日に上野三碑めぐりバス(無料)を利用して見学しました。この山上碑(やまのうえひ)は、長利という放光寺のお坊さんが、自分の母親の黒目刀自(くろめとじ)の追善供養として辛巳歳(かのとみのとし)681年10月3日に墓碑を書いたとあります。黒目刀自は、佐野三家(屯倉 みやけ)をおさめた健守命(たけもりのみこと)の子孫だと記されています。また、新川臣(にいかわのおみ)の子の斯多々弥足尼(したたみのすくね)の孫の大児臣(おおごのおみ)と結婚して長利が生まれたことが分かりま
古墳目当てで来ました。ボランティアの方がライトを貸してくれ石室に入る事が出来ました。石室は入り口は狭いですが奥に入ると大人が立てる高さがあります。夏場になると天井は虫だらけになるので要注意。山上碑についてはボランティアの方が丁寧に説明して頂き大変わかりやすかったです。確かに最古の石碑がここまで完全な形で残っているのは珍しいですね。
上野三碑のうちでは最も古い六八一年の建碑となります。現存する日本最古の石碑である宇治川断碑は六四六年(大化の改新の翌年)のものですが、十全に近い状態で保存されている石碑としては山ノ上碑が日本最古となります。碑文の内容は史料的価値はともかくとして浪漫を感じるよう内容でなく、偉い坊さんが亡くなった母ちゃんに手向けた母ちゃん自慢とご先祖様自慢です。ただ、その母ちゃんを埋葬した古墳が石碑(を保存するために建てられた覆屋)の隣に現存していて、建碑当時の状況をうかがい知れるのが魅力です。