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三和銀行(現在は三菱東京UFJ銀行)の母体の一つである山口銀行のオーナーの邸宅に開設された美術館です。昭和48年にここの一部屋を借りてクリスマスパーティーをした思い出があります。
コロナ前のこと、陶芸に関心の深い英国人を伴って久々に訪問。その前に訪れたのは二十代前半の頃だ。なぜか二度とも夏の日盛りの日に山手の坂を汗を滴らせつつ上った。一回目に訪問した遠い日に抱いた、どうにも味気ない印象を思い出しては、"やはり若年者では此処の展示物の妙味を感じるのは難しいかも知れない"・・そんな風に染み染みと思ったものだ。一定以上の年輪を重ね、古今東西の名品を数多く鑑賞して目を肥やした後にこそ見えてくるものがあるらしい。ちなみに同伴の英国人はと云えば、展示品の数々に目を輝かせては、茶の湯や陶芸の精髄に触れなんばかりの感想を寸鉄の如く漏らしていた。