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少し離れた場所から移築されたそうです。細い道を入って行き隣には駐車スペースがありました。正式なものなのかはわかりません。傍の畑で作業する農家さんが自動車を停めていたので伺ったら停めていいとの事でした。ありがたい。想像通りの小さな建物で、ここで数々の絵が産まれたのかと感慨無量でした。
栃木県出身、東京の芝中学校を中退され生涯を美術に打ち込んだ田中一村さんの最後の住居が奄美大島にあります。それが誰か分からなければ決して注目を浴びることはない古びた木造の民家ですが、彼の人となり、そして作品作りにすべてをかけた人生を知ればその重みを肌で感じ取ることができると思います。南国の樹木や生き物に囲まれて、病弱ながらも創作のためのモチーフに溢れていた暮らしはきっと彼の前向きな気持ちを支え続けていたのではないかと信じてやみません。時代さえ違っていれば大注目を浴びたはずの彼の作品、ぜひ一度触れてみてほしいです。