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この富士塚は東京都指定の有形民俗文化財となっており、吉田の火祭り(山梨県富士吉田市)を元にした「火の花祭り」が毎年9月1日に催されています。
毎年9月1日の21時ごろに「火の花祭り」が行われます。登山道に108本の蝋燭を灯した富士塚のてっぺんから富士講の一団が降りてきて、麓の藁山に火を投じます。藁はどんど焼きよろしく燃え上がり、講は周囲で鐘を叩いて富士を崇め奉ります。藁火の火力はすさまじく身の危険を感じるほどです(360度パノラマ写真参照。風が強い年は危険度maxだそうです)。鎮火すると講の一団は再び富士塚を登って頂上に戻り、藁灰(炊き上がり)は近所の人が縁起物として持ち帰ります。あまり知られておらず、1時間ちょっとのお祭りですが、かなり楽しい(ただし熱い)です。直前まで近所の広場では盆踊りも開催され屋台も出て賑やかです。
富士山は古くから信仰対象の山とされてきていますが、特に江戸時代中期には富士登拝の風潮が盛んとなりました。しかし、実際の富士登山は経済的負担が大きく、危険が伴うことから、富士登山のできない人々のために富士塚が各地で築かれました。中里の富士塚は、文政8年(1825年)に丸嘉講武州田無組中里講社の講徒によって、柳瀬川右岸の段丘縁辺地に築かれました。現在の富士塚は、周囲より約9mの高さです。富士塚の北側に設けられた鳥居をくぐると、登山道が九十九折りに続き、途中一合目から九合目までの小