代々会津領主が愛した別荘地。六三〇余年の會津の歴史と育んだ御薬園の歴史は古く、約六百年前に遡ります。室町時代、会津守護職の葦名盛久が霊泉の沸くこの地に別荘を建てたのが始まりです。その後、会津松平藩の藩祖保科正之公が大名庭園として整備したことを皮切りに、二代藩主正経は、疫病から領民を救い病気の予防や治療などに使用する薬草の研究のために薬草園を設けました。代々の会津松平藩主は、薬草園の整備、朝鮮人参の栽培奨励と海外貿易など、ここ御薬園を舞台に会津文化を花開かせたのです。
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