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1875年に福沢諭吉が出資し、建築された日本初の洋風演説講堂。日本独自の建築技法が使われた外観洋風の建築で、建築学的に貴重な建物であると同時に、文化的にも「演説」、つまり武力ではなく「ことばの力」が重要視される基盤をつくることになった画期的な建物です。「演説」とは本来は仏教用語で、「仏教の真理(法・ダルマ)を説明すること」を意味していましたが、福沢諭吉が英語のSpeech(スピーチ)を演説と訳して以降は、自らの考えや信条を説明し、伝えるという意味として使われるようになったそうです。演説館は、現在、国の重要文化財に指定され、限られた人と限られた日にしか、中には入れないそうですが、福沢諭吉の偉業に思いをはせて、訪れる価値は十分あると思います。