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源平合戦で負けた平家の人々が逃れてきた地域にある、お宅です。当時の生活が忍ばれます。いまだ、炉には火がおこしてあって、燻された内部は油煙で光っています。営々と脈々と守られてきた家、家系の年月を感じます。この地区で作られたハイテク?ロボットが解説してくれます。まさかのロボットに、ちょっと引きましたが、近くに図書館もあって、勉強にもなりました。
JR川之江駅から車まで約30分、山間部を走る対面交通に注意しながら約30分。駐車場所から細く急な坂を少し行くと目的邸へ、ここは愛媛と香川の県境の山深い傾斜地にあり当地には平家の落人伝説も残り、徳島県の祖谷地方に落ち延びた平家の落人が更に逃れてきたという。周辺と隔絶した山間部に建てられた主屋の規模は決して大きなものではないが現在の建物は400年程たっている。
真鍋家といっても真鍋島を本貫とする真鍋氏ではありません。安徳天皇と随行した平家一門が変名して真鍋を名乗りました。此処の系図は重文に指定されています。この村の出身者が川之江村の初代村長になっているので出自は間違いないと思われます。村の一部の人は安徳天皇に随行して四国山地を西に抜け高知の横倉山に至りました。安徳天皇の陵墓参考地でもあります。そこには随行した平家一門の墓が多数残されています。子孫には気候変動の研究でノーベル賞を受賞した真鍋淑郎氏がいます。
平家の隠れ落人の里という伝説に俄然興味を惹きつけられました。この真鍋家も四方八方を山に囲まれた奥深い集落の中にあり、この村の祖先が平家の落人かと思うと歴史ロマンを感じさせます。囲炉裏、竃、臼など当時の質素な生活が垣間見られます。個人的には正面左手に設置されていた厠の作りがおもしろかったですね!